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基礎知識

他車運転特約とは?補償の対象となるケースや3つの注意点を解説

「他車運転特約とはどのような特約だろう」

「自分にとって他車運転特約は必要なのか」

このような疑問をもったことはありませんか?

他車運転特約は、他人の車を運転する機会の多い人が、ぜひチェックしておきたい特約です。

本記事では、他車運転特約がどのような特約なのかを解説します。補償を受ける際の注意点も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

他車運転特約とは

他車運転特約は、他人の車を運転している時に起こしてしまった事故に備えるための特約です。

自動車保険に自動で付帯されており、追加で保険料を支払う必要はないことが一般的です。

自動車保険は通常、車を対象にして保険をかけます。しかし、他車運転特約では人に対して保険をかけます。

そのため、他人の車で事故を起こしたとしても、 自分の保険を使って補償を受けることが可能です。

車の所有者への負担を軽減しながら、事故の対応を進められます。

他車運転特約が必要なケース

他車運転特約は、以下のようなケースで必要です。

  • 友人の車を借りて、数人で交代しながら運転する場合
  • 旅行先でレンタカーを運転する場合
  • 車検中の代車を運転する場合

自分以外が所有する車を運転する機会が多い人は、他車運転特約が付帯されているか、補償内容はどのようなものか、確認してみましょう。

他車運転特約の補償の対象

ここからは、他車運転特約の補償の対象を、以下のとおり解説します。

  • 補償の対象者
  • 補償の対象となる車

それぞれ順番に紹介します。

補償の対象者

他車運転特約で補償の対象者となるのは、下記に当てはまる人です。

  • 記名被保険者
  • 記名被保険者の配偶者
  • 記名被保険者または配偶者の同居の親族
  • 記名被保険者または配偶者の別居の未婚の子
  • 記名被保険者の業務(家事は除く)に従事中の使用人

ただし、車の契約条件で補償対象外になっている人は、他車運転特約においても補償の対象外です。

例えば、 自動車保険で運転者を本人(記名被保険者)に限定する特約を付帯している場合は、子どもが事故を起こしても他車運転特約の対象外です。

また、保険会社によって補償の対象者が異なる場合もあります。他車運転特約の補償の対象者が誰になっているのかを、改めてチェックしてみましょう。

補償の対象となる車

他車運転特約で補償の対象になる車は、自家用8車種に該当する車です。

自家用8車種とは、以下の車を指します。

  1. 自家用普通乗用車
  2. 自家用小型乗用車
  3. 自家用軽四輪乗用車
  4. 自家用小型貨物車
  5. 自家用軽四輪貨物車
  6. 自家用普通貨物車(0.5トン以下)
  7. 自家用普通貨物車(0.5トン超2トン以下)
  8. 特種用途自動車(キャンピングカー)

自家用8車種に該当するのであれば、レンタカーも補償の対象です。

一方で、他人から借りている車でも、数年間ずっと借り続けているケースでは、他車運転特約の対象外となる恐れがあります。

また、記名被保険者やその配偶者、同居の親族同士が所有する車で事故を起こした場合も、補償の対象外です。

補償の対象車はあくまでも他人の車に限ります。

他車運転特約で補償を受ける際の3つの注意点

他車運転特約を受ける際には、以下3つの注意点があります。 

  1. 車両保険に加入している必要がある
  2. 停車中や業務中の事故は補償の対象外
  3. 補償を受けると等級が下がる

注意点をそれぞれ解説します。

1.車両保険に加入している必要がある

1つ目の注意点は、借りた自動車が破損して補償を受けたい場合は、契約している自動車保険で車両保険に加入している必要がある点です。

車両保険をセットにしていれば、借りている車の時価額を限度額として、補償を受けられます。もしくは、対物賠償保険の金額を限度額とします。

なお、借りている車の損害分のみを補償の対象とするため、 代車の用意にかかった費用などは補償の対象外です。

2.停車中や業務中の事故は補償の対象外

停車中や業務中の事故は補償の対象外である点も、注意が必要です。

ただし、以下のように、詳細なルールは保険会社によってさまざまです。

  • 信号や踏切待ちは対象
  • 路上のパーキングスペース停車中は対象外

他にも、被保険者が役員である法人が所有する自動車や、酒気帯び運転・無免許運転の場合は補償の対象外です。

補償の対象にならないケースは、保険会社によって異なる場合があるので、契約前に一度確認することをおすすめします。

3.補償を受けると等級が下がる

3つ目の注意点は、他車運転特約の補償を受けると等級が下がる点です。

自分の所有する車で事故を起こしたときと同じように、補償を受けると自身のノンフリート等級が3等級もしくは1等級ダウンします。車の所有者の等級には影響がありません。

なお、ノンフリート等級が下がると保険料の割引率が低くなるため、保険料が割高になります。

損害の程度や割高になった場合の保険料の金額なども考慮して、補償を受けるかどうかを決めるのも1つの方法です。

まとめ

他車運転特約は、他人の所有する車で事故を起こしてしまった際に、自分の加入する自動車保険で補償を受けられる特約です。

ほとんどの場合、他車運転特約は自動車保険に自動で付帯されています。

他人の保険を使うことなく補償を受けられるため、車を借りる機会が多い人には欠かせない特約です。

ただし、車両保険への加入が必要・停車中や業務中の事故は対象外など、注意すべき点もあります。

保険会社によって細かいルールも異なるため、すでに自動車保険を契約中の方も、これから自動車保険を契約する方も、補償内容をチェックしてみましょう。

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この記事を書いた人

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波風みほ

主に税金や保険などの記事を書く、マネー系のライター。 これまでに保険系メディアで保険関連の記事を50本ほどの執筆経験があります。 実際に自転車・自動車保険を含めた保険全般を見直し、年間10万近くの保険料を抑えました。

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